後輩を指導する立場になると、自分の業務をこなすのとは別の難しさに直面し、頭を悩ませる場面が増えるもの。
特に後輩指導に関わる人の多くが躓くのが、後輩との距離感の取り方ではないでしょうか。
近すぎると友達のようになってしまい、肝心な場面での指導が届きにくくなってしまいます。
しかし、逆に遠すぎると威圧感を与えてしまい、相談しにくい雰囲気を作ってしまいます。
この適度な距離感を保つには、まず相手の性格を理解し、尊重しつつ、仕事のプロとしても対等に向き合える関係を作らなければなりません。
先輩として、仕事とオフのスイッチをしっかり切り替えるのも、良い方法です。
また、ミスを指摘する際の叱り方も非常にデリケートな問題です。
感情に任せて厳しい言葉をぶつけるだけでは、相手を萎縮させ、思考を停止させてしまう恐れがあります。
特に現代は、ハラスメントへの目が厳しくなっているため、頭ごなしに怒ると、問題事案として自身が追い込まれてしまう可能性もあります。
正しい叱り方をするうえで大切なのが、相手の人間性を否定しないこと。
あくまで起きた事象や改善すべき行動に焦点を当てることです。
なぜ、その行動が良くなかったのか、次はどうすれば防げるのかを一緒に考えることで、後輩は過ちを学び、前向きに捉えられるようになります。
そして、後輩のやる気をいかに引き出し、持続させるかも指導者に求められる役目です。
人は誰しも、自分の成長を認められたときに「もっと頑張ろう」という活力が湧いてくるものです。
小さな成功でも見逃さずに声をかけ、感謝や評価を具体的に伝えることで、後輩は自然とやる気を見せてくれるでしょう。
同時に、褒めるだけでなく、その仕事がチームやお客さま、社会にどんな影響を与えているのかを示すことも大事です。
後輩自身が周囲の役に立っていることを自覚すれば、動くやりがいを実感し、さらに仕事に打ち込もうとするはずです。